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ど田舎に棲む

ど田舎に棲む

妊娠糖尿病との闘い

妊娠糖尿病と診断されてしまったワタシ。
食事療法をしなければならなくなった。
プロフににあるとおり、ワタシはぐーたらでめんど臭いことが大嫌いである。
だけどだけど、せっかく授かったプリンセスの健康のため、積極的にダイエットに取り組むことになった。

ここで妊娠糖尿病の説明。
はっきりした原因は不明だが、妊娠中に起こる疾患で、摂取された糖分を分解するインシュリンが分泌されなくなり、血液中の糖度がコントロールできなくなる。
これによって胎児が太りやすくなって分娩が困難になったり、新生児が低血糖症や黄だんを起こしたりする。
出産後2日程度で解消する。

すいません、読んでた本が見つからないのでうろ覚えです(汗)。

日本ではあまり聞かないのだろうか、妊娠経験ありの人からでもよく妊娠中毒症とまちがえられてしまった。
「塩分控えなきゃいけないんでしょう?」とか
「むくみが出るのよね?」とか。
確かに糖尿病が進行して中毒症を起こす場合もあるらしいが、全然別物である。
そして怖いのは、この先ワタシが本格的な糖尿病になる確率が上がってしまうこと。
日本の妊婦用雑誌では20%と書いてあったが、病院の先生は50%と言っていた。
やはりアメリカ人の食生活の悪さのせいか。

ワタシの家族に糖尿病持ちは一人もいないし(遺伝の要素が高い)、日本じゃデブでもアメリカではワタシは細いほうなので、先生もどうしてワタシが糖尿になったのか不思議がっていた。
更にはコドモ達にも遺伝している可能性があるという。

「もしプリンセスを妊娠せずワタシが糖尿になっていなかったら、大ボケブラザーズが将来糖尿になる確率は?」
と聞いたら、なんと同じだそうである。
これってワタシが今回妊娠しなかったらわからなかったことだよね。
ある意味ワタシがなってよかったのか、彼等に警告を与えることができるわけだから。

そしてワタシのダイエット生活。
こんなものに糖が?と思うような食品がたくさんあって驚いた。
炭水化物を控えなくてはいけないから、ご飯、パスタ、パン、いも類はわかっていたが、普通の食事なら蛋白質に含まれそうな枝豆、納豆までも、糖尿病食では炭水化物に数えられるのだ。
牛乳も糖分が入ってる。普通の牛乳もスキムミルクも糖分は同じなの。
食べるもの、量が決められているので、毎日の食事はいつも同じものになってしまった。
朝ご飯は全粒のパン(薄切り)1枚に、スライスチーズ1枚、ハム1枚をのっけてトースト、牛乳小さなコップに1杯、果物。
果物といってもぶどう10粒とかオレンジ半分とかメロン薄々一切れとかそんな悲しさ。
お昼は野菜炒めにハム2枚(ハムは簡単でよろしい)ご飯をほんのちょっと(二口分位しかない)。
3時のおやつにシリアル半カップ。
晩ご飯は普通に作ったが、そうするとワタシの食べられる量はコドモの半分もない。
別々に作るなんてこのワタシに出来るわけないので、自然と彼等も粗食になってしまった。
夜寝る前にプレーンヨーグルトに無糖ジャムとシリアルを混ぜた奴。

この無糖ジャム、最近売り出されたばかりだが、これには助けられた。
甘さは合成甘味料独特のくどさがあったが、ワタシが感じていい甘さはこれだけだからそれでも嬉しかった。

そしてうちのダンナ。
栄養学というものをまったくご存じない。
昔調理のクラスを選択したとかいってたくせに、なーんも覚えとらん。
追及したら女の子目当てで行ってたと白状した。
そしてこやつ、ワタシが食えないご禁制のクッキーだのアイスクリームだのを目の前で堂々と食って、ご親切にも
「一口食べる?」
と勧めて下さる。
殴ってやりたかった。てか1回位殴ったかも・・・


こうやって毎日食べたものや量、時間をノートに書き込みながら苦労したのに、血糖値は思ったようにコントロールされなかった。

そしてダイエットを始めた翌週にはインシュリン注射を処方されてしまった。
朝と夜の食前、1日2回。
針は細くて短いものの、やっぱり痛い。
どっちかといえば、採血用のぶっとい針のほうがいい。
自分で刺すより人に刺してもらいたい(言っとくがSではない!)。

初めて自分で注射しようとしたとき、10分くらい太腿の肉をつまみ、注射器を持ったまま躊躇してしまった。
涙が出た。
出産まで後10週間、というのがとてつもなく長い期間に思えた。
出口のないトンネルに入ってしまったような気分だった。




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